形見

のんのんばあ

2013年02月08日 20:24

長文になります。

昔~、栃木県の日光にある輪王寺に、ありがたや秘仏・鎮将夜叉さんの初御開帳記念を彼女、今嫁と行ったんだけど、その九年後の今年、その秘仏御開帳の年らしいのです。
その記念と題し、プレアム御守りが先行通販販売。





前はネックレス風に仕立てられてたけど、今回はブレスレット風。
回りには凡字も入っていて格好が良い。

にしても、今回は「いいや。」と、祖父に断ってしまって、これは祖父の物となった。
現物を観て、僕も欲しいよーっとねだってみたら「じゃあ、俺死んだら形見としてあげるよ。」と、言われたんだ。

「形見」

さらに昔~、祖父が老人会で飛騨高山へ一泊する旅行へ行く事になって、「おめーはお土産、何ほしい?」と祖父に聞かれた。
僕はその頃、実家に住んでおり祖父と話すのが億劫、面倒な頃で、「なんでもいいわ。」と、言った。だけど、しつこく聞いてくるもんだから、「温泉まんじゅうでいいわ」と、何気ない会話のやり取りだった。
「姉ちゃんは何がいいかや~?」
と、聞かれたが、それを無視をして、その場は終わたの。

当日、朝早くに祖父は飛騨高山へ旅っだった。

その夜、実家の電話が鳴ったんだ。

「高橋さんですか?祖父が飛騨で倒れて、意識不明の重体です。、すぐに来てください。。」

激震だ。すぐに父と母が現地へ向かう。

その時の時間は、とっても重く、長い時間の流れだった。

そして両親が現地へ着き、お医者さんの懸命な処置もあり、じいちゃんは、なんとか息を吹き返した。けど、飛騨で入院することになったんだ。

そして、両親は祖父の荷物と共に一時帰宅を。

その荷物の中には、丁寧にも家族の名札付で各自のお土産品が入っていたんだ。
僕には箱いっぱいに入った温泉まんじゅう。
「一人じゃこんなに食べきれないよ。。」と、昨日の祖父との何気ない会話に後悔し、泣きそう。

「姉ちゃん」

と、書かれたお土産は、お土産らしからぬ包装用紙で包まれており、姉ちゃんは神妙な赴き、不思議そうな顔で、その包装紙を開けた。
「なななにーこれ?」

リカちゃん人形だ。。

一瞬の沈黙。からの大爆笑の嵐に変わった。
そう、姉ちゃんは言わずと知れたフィギュアコレクターで洒落乙なスターウォーズとかスパイダーマンとかフィギュアを集めていた。のを、密かに祖父は知っていて、の、リカちゃん人形って事か。
「ギャハハハハー!」
祖父を飛騨高山に残し、家族で大笑い。
を、してしまって、それをちょっと不謹慎だと思って笑うのを止めようと思った瞬時、父親が「祖父の形見だな。。」と、ボソリと言うもんだから「まだ死んでないよー!」と言う母のツッコミも入り、さらに大爆笑。

その後、じいちゃんは復活し今に至っている。
そして、姉の部屋には今でもリカちゃん人形が大切に飾られているんだよ。

て、言う形見の思い出

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