夜中のヒールと格闘
千鳥足。差し足。酒足の赴くまま。
暗がりの夜道。
誰も歩いていない歩道。
で、向こう対面から女性のヒールの忍び足。
が、近づいてくる。
僕に気付いたヒール若人女性は、片手に持った大きな紙袋の中から、僕の目の前に来たとき、「ガサガサガっ」て慌ててライトセイバーみたいなのを取り出したんだ。
僕のオーラが、陽気なレインボーカラーから一転、驚きと戸惑い、そして戦闘体勢のドス黒いレッドカラーに変わった。
目を凝らし、若人ヒール女性を注意深く観ると、片手に持った物。それは折り畳み傘だった。
それは柄だけ長くした、折り畳み傘。。
雨なんて降ってないよお姉さん。
勘違いされたくない!
って思いと、酒が入ったオーバーアクションから、その場で、「バッ!」っと思いきり両手を上げて無抵抗アピールしながら歩き始めたら、「フーゥ"ッ!!」って言いながら、へっぴり腰で、こん棒みたいな折り畳み傘をこっちに向けて一振りし、足早にその場から立ち去った。
ヒールの今までに聴いたことない「コツコツコツコツッ!」を響かせながら。
怖い思いさせてごめんなさい。
僕も洒落にならないくらい怖かったんですライトセイバー。
ほんの数秒の事だったのに、スーパー濃縮された時を刻んだよう感じる。
今こんな世間、時代がそーさせたんだ、有ってはいけないのだ。
僕はドーパミンが発生して、車で寝るにも、寝れずじまい。
夢か現実か。
さ迷い中です。
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